この記事ではヨコザワテッパンのシーズニング手順を解説しています。
・アウトドア用の鉄板
・スキレット
等にも同様の方法でシーズニングが可能なのでぜひご覧ください。
昨今のアウトドアシーンで注目を集めているコンパクトサイズ鉄板。
ブームの火付け役とも言えるヨコザワテッパンは今なお高い人気を誇っています。
小型ながらずっしりと厚みがあり、分厚いステーキでもふっくらジューシーに焼けると
キャンプ好きから釣り人まで多くの人を魅了し続けています。
この無駄をそぎ落とした無骨でコンパクトな形状、携帯性も良くアウトドアシーンで大活躍です。
このヨコザワテッパン、購入したらまず使い始める前には必ずやるべき作業があるのをご存知でしょうか。
それをシーズニングといいます。
シーズニングを適切に行うことで鉄板をより快適にかつ長く使い続ける事が可能になるのです。
【なぜシーズニングが必要??】
ヨコザワテッパンをはじめ多くのアウトドア用鉄板は、家庭用フライパンのようなコーティング加工が施されていません。
そのためシーズニングを行ってからの使用が大前提となります。
うっかりそのまま使用しないように注意しましょう。
という事で今回は
ヨコザワテッパンのシーズニング手順とメンテナンス方法を解説していきます。
当記事はヨコザワテッパンを買ってから使い始めまでを順を追って解説していくマニュアルのような内容になっています。
ヨコザワテッパン以外のアウトドア用鉄板でも基本的には手順は同じなのでぜひ参考にしてみて下さい。
♦合わせて読み読みたい♦
・究極のアウトドア鉄板、ヨコザワテッパンって何?
・ヨコザワテッパンのライバル「ユニ鉄」に迫る
シーズニングとは
一般的にシーズニングとは、出荷時に付いている工業系の油分を取り除き、食用の油分でコーティングしてあげることを指します。
食材が焦げ付きにくくなるだけでなく、錆予防にもなりヨコザワテッパンを長く愛用していくにはシーズニングは不可欠な工程といえます。
それでは実際にヨコザワテッパンが自宅に届いてからシーズニング完了までの流れを見ていきましょう。
ヨコザワテッパンが届いたら
専用袋に入った状態で到着したヨコザワテッパン。袋も雰囲気があって良いです。
この時点でテンションは最高潮ですが、まずは落ち着いて中身をチェックしていきましょう。
【セット内容】
・ヨコザワテッパン
・油紙
・コテ
・やっとこ
調理に必要な物がすでに揃っているので、キャンプ初心者の人にも優しい充実の内容です。
それでは専用袋に印字された説明を見ていきましょう。
こちらには簡単なシーズニングのやり方と使用上の注意が記載されています。
この記載通りのシーズニング作業でも問題ありませんが、やや簡易的な手順となっています。
これからしっかりヨコザワテッパンを育てていくためにも、本記事で説明する方法を個人的に推奨いたします。
それではさっそくシーズニング手順を見ていきましょう。
シーズニング簡単4ステップ
その①:加熱し工業系油分を飛ばす
まずは鉄板を空焚きします。
この際に必ず鉄板を安定して加熱できる場所で作業を行ってください。
※シングルバーナー等の小型器具ですと安定性に欠けるのでおすすめしません
しばらく空焚きしていると鉄板の色合いが変わってくるのが分かります。
そうしたらひっくり返し反対側も同様になるまで加熱します。
ひっくり返す際は付属のやっとこでしっかり掴みましょう。意外と重量があるのでうっかり落下させないよう慎重に。
【空焚きワンポイント】
家庭用のガスコンロでも作業可能ですが、安全装置つきだと空焚きがスムーズにいかない場合があります。(最近のコンロは優秀なので空焚きと判断すると勝手に火力が最弱になってしまう為)
そんな時は炭をおこしてBBQコンロで作業するか、スノーピークのフラットバーナーやツーバーナーのような大きめのアウトドア用ガスバーナーをおすすめします。これらの機器は必ず屋外で作業しましょう。
その②:冷まして洗う
空焚きが終わったら時間をおいて素手で触れる程度まで冷まします。
※この際に水につけて冷ますのは絶対NG、自然に冷めるのを待ちましょう。
十分に冷めたら食器用洗剤を使って洗います。
こうして洗い残った工業系油分を綺麗に取り除き、この後のコーディングに備えます。
要はオメカシする前に完全に裸の状態にしてあげるわけですね、愛をこめて洗いましょう。
その③:食用油でコーティング
洗い終わり鉄板が乾いたら食用油を塗っていきます。
油の種類はサラダ油や牛脂など食用油であればOK!迷ったら無難なオリーブオイルを使っておきましょう。
ここでのポイントは薄く、そしてまんべんなく全体に塗っていくことです。
べっとりと塗ってしまうとシーズニング後にムラになるどころか、うまく馴染まず失敗の原因に。
「うすーくまんべんなく」を心がけて下さい
その④:煙が出なくなるまで加熱→冷ます
食用油を塗ったヨコザワテッパンを加熱します。
※鉄板は滑りやすくなっているので慎重に作業しましょう。
しばらくすると煙がモクモクあがってきます、さらに加熱し煙が出なくなったら火を止めます。
※鉄板の端など熱がなかなか届かない場合は慎重に位置をずらしまんべんなく加熱します
十分に冷めたら再び食用油を塗り加熱していきます。
※この際も絶対に水で冷やさず自然に冷まします
この『油を塗る→加熱→冷ます』という作業を2~3回ほど繰り返したらシーズニング完了です。
【ワンポイント】
繰り返す回数は多ければ多いほど良いとされていますが、正直1回でも十分シーズニングできている場合もあります。
こだわりたければ5回以上行っても問題ありませんが、3回も繰り返せば個人的には十分すぎるくらいと感じます。
以上でシーズニングの工程は完了です。
初回に適切な作業ができれば、今後はシーズニング作業は行う必要はありません。
【初回使用時には】
最初に使うときはクズ野菜を炒めてから使用すると、鉄臭さがとれてより美味しく仕上がります。
※2回目以降は不要
裏面シーズニング問題
ここまでシーズニング手順を解説してきましたが、
「裏側の面(調理しない側)はシーズニングするべきか否か」
という疑問を感じる人もいるかと思います。
これには特に正解といったものはなく、ユーザーの好みによって見解は分かれてきます。
筆者は両面シーズニング派ですがそれぞれにメリット・デメリットがありますのでまとめてみました。
悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
両面シーズニング
メリット
・両面とも錆から保護できる
・どちらの面でも調理可
デメリット
・シーズニング作業の手間が若干増える
・裏面が滑りやすくなる
片側シーズニング
メリット
・シーズニング作業が少し楽
・裏面が滑りにくく調理時安定しやすい
デメリット
・裏面が錆びやすい
・片面でしか調理できない
結論からすると
裏面の滑りにくさを優先するか or 防錆性を優先するか
というところに落ち着くと思います。
不安定な場所での調理をしないのであれば、錆びにくさ優先の両面シーズニングで問題ないと思います。
メンテナンスと保管方法
ここからは実際に鉄板を調理に使ったあとのメンテナンスについて解説します。
調理後は洗剤では洗わずに、付属のコテで汚れを落とし水で洗います。
※洗剤で洗うとシーズニングによるコーティングが落ちてしまう可能性があります。
汚れがしつこい場合や衛生面が気になる場合は熱湯をかけてあげると綺麗に落とせます。
水気を十分にとったら薄く食用油を塗り、付属の油紙かキッチンペーパーなどに鉄板を包み保管しましょう。
ヨコザワテッパンで豪快にステーキの図
ヨコザワテッパンは使えば使うほど鉄板に油が馴染んでいき、お肉が張り付きにくい自分だけのテッパンへと育っていきます。
シーズニングと正しいメンテナンスであなただけのヨコザワテッパンを育ててみて下さい。
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